自宅での駐車の際に庭木に当たってしまった出来てしまった小さい塗料剥がれが
徐々に広がっていつの間にかこんな姿に・・・
流石に見窄らしいので自力で補修することにしました。
車体の色は銀色ですが、シルバーの塗料なら何でもいいわけではありません。
大抵の車には、カラーナンバーという物が存在します。
これと同じ番号の塗料を使用しなけば、不自然な色合いになってしまいます。
車種や型番にもよると思いますが、自分の車種(JB234型)は、ボンネットを開けたところのバッテリーの近くに、カラーナンバーが書かれたプレートが貼ってありました。
見づらいですが、「Z2S」と書いてあります。
Amazonにて同じカラーナンバーの塗料、その他必要なスプレーを購入。
(左からバンパープライマー、プラサフ、塗料、クリアペイント、ボカシ剤)
洗車をして水気をしっかり拭いたら、早速作業に取り掛かります。
まずは100番の耐水ペーパーを使い、ハゲた塗装の段差をなだらかにしていきます。
強すぎると消せない深い傷が入ってしまうので、撫でるくらいの強さで小さい円を描くようにして段差をなぞっていきます。
大方段差が削れたら、次は320番の耐水ペーパーを使い更に広い範囲にヤスリ掛けしていきます。
この作業でのポイントはとにかく段差をなくすことです。
指で触っても違和感を感じないぐらいになだらかにしていきます。
ここで段差を完璧になくせるかどうかが、最終的な仕上がりに大きく影響していきます。
ヤスリ掛けが終わったら、削りカスを洗い流して拭いたあと、ヤスリを掛けた箇所より少し広い範囲を養生していきます。
スプレーは想像以上に広範囲に広がるので、養生は必ずするようにしてください。
養生をしてシリコンオフで脱脂後、バンパープライマーを吹き、その後プラサフスプレーを吹きます。
ヤスリ掛けがうまくいったようで、段差もなくきれいに仕上がりました。
仮に段差が消せていないと、ここで陰影によって段差が浮き出てきます。
その場合はもう一度ヤスリがけをやり直し、プラサフスプレーを吹き直します。
養生を外したら、1200番の耐水ペーパーでヤスリ掛けします。
この作業はプラサフが完全に乾燥したのを確認した後に行ってください。
ここでのヤスリ掛けの目的は2つ。
1つは、養生のテープを外した所の境目に新たに段差が生まれたので、その段差を削ってぼかす事。
もう1つは、プラサフスプレーを吹き付けた箇所のザラザラした表面をなめらかにすることです。
この作業を飛ばしていきなり塗料を吹き付けてしまうと、プラサフの箇所だけが浮き出て不自然に仕上がりになります。
1200番とはいえ力を入れるとせっかく塗ったプラサフが簡単に削れてしまいますので、軽く撫でるようにヤスリ掛けしていきます。
本来ならリアバンパー全部を塗装してしまうのが境目も目立たずに一番失敗がないのですが、今回はリアバンパーの右先端から、2つあるブレーキランプの中央あたりまでを塗装します。
つまりは右側半分だけということです。
その塗料を吹き付ける予定の所にも、全体的に1200番を使って足付けしていきます。
ここでのヤスリ掛けも力を入れずに、表面が少し曇る程度を目安に行って下さい。
ヤスリ掛けが終わったら、削りカスを洗い流し水分をしっかり拭いて乾燥させ、塗装に備え養生していきます。
前述通り、ブレーキランプの間を堺に右半分だけに塗料を吹きますが、ランプの間はあえて養生しません。
ここに養生して塗装してしまうと、テープを剥がしたあとにくっきりとした境目が出来てしまうためです。
養生をせずに境目をうまくぼかして塗装していきます。
右側面は塗装するので忘れず養生をしていきます。
養生が終わったら、脱脂剤、シリコンオフ、バンパープライマー、塗料、クリアカラー、ボカシ剤の順に吹き付けていきます。
塗料は、プラサフを吹いた所を重点的に塗っていきます。
プラサフの色が隠れるよう、乾燥時間を儲けながら3~4回に分けて薄くスプレーしていきます。
一度に分厚く塗ってしまうと垂れてくるので注意。
プラサフ以外の箇所はそこまで厚塗りする必要はありません。
かるく吹きかけ、足付けで生じたくもりが消える程度で大丈夫です。
塗料の吹きが終わったら、塗料よりも更に広い範囲にクリアペイントを吹きかけていきます。
一度に厚く塗ると垂れるばかりか、先程塗った塗料が溶けてぼやける可能性があります。
1度目2度目は薄く塗って被膜を作り、3度目以降を本塗りとして塗っていきます。
クリアペイントの後はボカシ剤を吹付け、より自然な仕上がりにしていきます。
というわけで補修が完了しました。
BeforeAfterを見ていきます。
Before
After
どこに塗装剥があったのかもわからないぐらいキレイに補修できました。
この日は天気が良かったお陰で乾燥時間もかからなかったので、全工程の所要時間は1時間50分程。
引きで見ても塗装の境目も目立たずにいい感じです。
長々と書いてきましたが、公式サイトのホルツが手順を公開していますので、基本的にはそちらを参考にしてください。
また、車体のカラーによっては今回の塗装方法とは手順が異なる可能性があるので
ご注意ください。